いっぱい笑うきみが好き

大倉くんと関ジャニ∞が大好きな一オタクの私見。みんなが幸せそうに笑っててくれればそれでいい。

終わりの時が近づく

春は出会いと別れの季節とよく言うけれど、わたしの大好きなラジオ、『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0』が2016年3月24日をもって終了する。

 

わたしのTwitterからこのブログを覗きに来た方のほとんどは「なにその番組?そもそもアルコ&ピースって誰だよ!*1」状態だと思う。だって私ただのジャニオタだし…。

そんなあなたにはこのWikiの放送リスト、番組内容のところをちょっと見てみてほしい。

アルコ&ピースのオールナイトニッポンシリーズ - Wikipedia

アルコ&ピースのオールナイトニッポンシリーズwiki

どうでした?メールテーマだけ羅列されたものを見てると「あーなんかよくあるメールテーマじゃん…」って思うかもしれない。深夜ラジオならではの雰囲気が苦手だという人もいるだろう。でも一回聞いてみてほしい…。*2多分その時に抱く感想は「わけがわからん!」だと思う。だって生放送のラジオでオープニングトークから伏線が張られ、リスナーからのメールでとんでもない方向に話が転がっていき、番組終盤でどうにかこうにか伏線を回収する…もうラジオドラマ状態なのだ。2年半くらい聞いているけどいまだにこの世界観にはついていけない時がある。でもそれがだんだん癖になってきて「この人たちバカだwwwもう最高www」という気分になってくる。

 

『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0』*3は2013年4月から始まり、2014年4月に1部と言われる1時~3時のオールナイトニッポンに昇格、2015年4月に異例の降格となり、再度2部と呼ばれる3時~5時のオールナイトニッポン0で放送している。

二度終了宣言をされ、そのたびに昇格降格と劇的な復活劇を遂げてきたこの番組だから、2月25日の放送で「この番組は3月24日をもって終了します。昇格もありません。」なんて言われても簡単に信じられなかったし、『また来週の放送への伏線でしょ?終了通知を探して破り捨てて来年度の継続の辞令を探すんでしょ?』なんて思っていた。

しかし、3月3日の放送で前回前々回終了が告げられた時と同じように終了通知を探して破り捨てようという企画だった。しかし届いた辞令は【オールナイトニッポンパーソナリティの任を解く】だった。本当の終わりが告げられてしまった。

番組に漂う空気も前回前々回は「絶対に終わらせてたまるものか!」という気合がすごく感じられていたのに、この回は「はい、いつも通り終了回避の茶番やります。でもこの番組は終わりますからね」という何とも寂しいものだった。

 

アルピーANNはスペシャルウィーク聴取率調査では民放単独首位という結果を残してきている。3年の放送で多くの固定リスナーを獲得し、番組のハッシュタグ#アルピーANNは放送中のTwitterのトレンドワードで上位に来ることも少なくない。

それでも終わってしまうんだ。

ある程度の筋書きはあるにしても、リスナーのメールによってその日の番組内容がとんでもない方向に飛んでいく予想不可能な展開をしていく、そういう生放送ラジオをリアルタイムで聞くということの面白さをわたしに教えてくれたこの番組。聞き始めたきっかけもこの前番組のナインティナインのANNを聞きながら寝落ちしてしまってふと目が覚めたときだった。誰もこんな時間に起きてないよなとなんだか寂しくなる4時前に何やってるかよくわからないけどなんかめちゃくちゃなことだけはわかるなんか面白そうな番組が1年目のアルピーANNだった。その雰囲気がなんだか「今日はみんなで何して遊ぶ?」というワクワクした学生時代の放課後の教室のようで、メールは送らない聞いてるだけのリスナーもみんなでハッシュタグをつけながらTwitter実況で盛り上がったり、その実況のTLを「また今日も馬鹿なことしてるなーw」とはたから見るだけでも楽しいこの番組が大好きになった。

 

2部のアルピーANNのオープニングテーマ曲、ELLEGARDENのStereoman、


ELLEGARDEN - Stereoman

その歌詞(ELLEGARDEN/歌詞:Stereoman/うたまっぷ歌詞無料検索)を和訳すると*4

blog.goo.ne.jp

 

そして1部時代のエンディングテーマ、andymoriの夢見るバンドワゴン、


andymori「夢見るバンドワゴン」

この歌詞(andymori/歌詞:夢見るバンドワゴン/うたまっぷ歌詞無料検索)の一節にはこんな部分がある。

心無い罵声を浴びることもあるけれど

途切れることのない情熱を連れていく

 

しかしあいかわらずブルースは続いている

時としてくだらないユーモアを交えつつ

後戻りできない恥や悲しい出来事

突然の嵐に我を見失いながら

 

なんだろうこの番組にピッタリすぎる歌詞は…。

アルピーANNのレギュラーコーナーの家族では毎回こんなコーナー紹介にはこんな一文がある。

  我々アルコ&ピースは リスナーのことを家族だと思っている。ぼく平子はお父ちゃん、酒井は兄ちゃん、そう思って接してもらいたい。

これはただのコーナー紹介の一文だし、実際この『家族』のコーナーはこんな設定は全く関係ない。それでもこの番組を聞いてるとだんだんそんな風に思えてくる時がある。アルピーANNはしんどいことがあっても一週間に1回みんなでお父ちゃんと兄ちゃんの声を聴いて家族であるリスナーと一緒に作り、大笑いできる遊び場だ。そしてリスナーみんなの頭の中のStereomanはアルピーANNだ。

そんな年齢も性別も超えた家族みんなの遊び場で、家族のStereomanであるこの番組が4月からはもうない。このブログを書いてる時点では4月以降のオールナイトニッポン0の枠がどうなるか、またパーソナリティがどうなるかは発表されていない。

 始まりがあれば必ず終わりがある。そんなことはわかっているのだけれども、いつの間にか忘れてしまっている。この楽しい時間が永遠に続けばいいのにと思っていても、いつか必ず終わるときが来る。そして終わりを告げられて初めてその大切さ、自分のなかでの大きさに気付いて苦しくなる。

 

そんな中、こんな記事を読んだ。

www.asahi.com

他局ではあるが、終了する予定だった番組がリスナーの声で復活することになったらしい。ニッポン放送でもこういうことができるのか、実は4月以降もニッポン放送で枠が用意されているのかはわからないが、一リスナーの声としてこのブログを書いている。

 

このブログを読んで、もし気になってきたという人がいれば、あと3回なので是非聞いてみてほしい。そしてアルピーANN最終回前の3月17日の放送では3年間の総括スペシャルをやるらしい。今は寂しくて仕方がないが、あと3回しっかり聞いてわたしの中の最高のラジオとして記憶に残したいと思う。

 

*1:アルコ&ピースはざっくりいうとTHE MANZAIで忍者になって巻物取りに行く漫才をしていた人たちです。←

*2:過去の放送がYouTubeにいくつか音源上がってます

*3:以下アルピーANNと表記します

*4:上の動画の概要欄にも和訳あります